ウランの基本

天然ウランの同位体
234U 0.006%
235U 0.7
258U 99.3%

濃縮ウランでは234Uが235Uに混在して成分比率が増大している

238Uは4n+2α崩壊系列(ウラン系列)により238U-234Th-234Pa-234Uと放射平衡にある
238U濃縮工程では234Paは放射線安全上警戒すべき(エネルギーを調べる)


軽水炉でのウラン濃縮度
235U 3~5%

減損ウラン

軽水炉で使用後の使用済み核燃料で235Uの比率が天然ウランより低下しているもの

 

回収ウラン

再処理後回収したウラン、232U,236U,237Uが含まれている。
234Uも天然のものより増大している。232U,236Uにより再処理後のウランは
235Uを濃縮しづらくなっている、また232U,236U(エネルギーを調べる)は放射線を伴うので放射線管理上気をつける。
232Uは子孫核種228Thと放射平衡状態であり、比較的強い放射線を出す。(トリウム系列崩壊)半減期72年でα線を出す。
228Thも高エネルギーの放射線を出す。(エネルギーを調べる)
235Uが原子炉で236Npになり236Pu後α崩壊して232Uになる。
237Uは短半減期であり、減衰をまてばよい。
236Uは235Uから分離困難であり、中性子吸収核種であるので燃料を作る際はそのぶん235Uを増量する必要がある。

 

劣化ウラン

濃縮カスケードの最下段から減損流になって排出されるもの
劣化ウランの235同位体比率は0.2-0.3%
法律的には235Uの238Uに対する比率が天然の混合率に達しないウラン
プルトニウム生産用の高速炉ブランケットに使える
濃縮ウランに混合してウランの濃縮度調整に使える